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十七条憲法。

本日5月6日は十七条憲法が制定された日でございます。

十七条憲法とはひと昔前までお札に印刷されていた、聖徳太子が作ったとされている17条からなる法文です。

ただ、憲法という名が付いておりますが我々の認識の憲法とは少し違い、どちらかというと道徳的な規範について示されています。

『和(やわらぎ)を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗とせよ』

こちらは第1条の条文ですが、おそらく多くの方が「みんな仲良くするんだよ」という風に認識しているのではないでしょうか。

この解釈は当たらずとも遠からずなのですが、実際はもっともっと深いことを指しているようです。

では第17条の条文を見てみましょう。

夫れ事独り断むべからず。必ず衆(もろもろ)とともに宜しく論(あげつら)ふべし。

第1条と第17条、この2つを見ていると分かることがあります。

それは、物事を決める際は1人の独断や何と無くの空気で決めるのではなくしっかりと皆で議論をし公正な判断をし道理にかなった結論を出すべきだ、ということ。

それまでの政治のような曖昧なものではダメだ、と言いたかったのでしょう。

そしてさらに第10条。

忿(こころのいかり)を絶ちて、瞋(おもてのいかり)を棄(す)て、人の違うことを怒らざれ。人皆心あり。心おのおのの執れることあり。かれ是とすれば、われ非とす。われ是とすれば、かれ非とす。われ必ずしも聖にあらず。

この意味は、人が自分の意見と違うからといって、怒ってはならない。人にはみな心があり、心があればそれぞれ正しいと思う考えがある。
自分は聖人ではなく、相手が愚人でもない。
共に凡人なのである。
それゆえ相手が怒ったら、省みて自分の過失を恐れよ。

ん~。

素晴らしいお言葉ですね。

金と権力にまみれた政治家とはひと味もふた味違います。

十七条憲法とは単純に仲良くしようね、ではなくもっともっと人の根本となる考え方の道筋を示したとても大切なものだったのです。

私は当時の日本の情勢を詳しく知っているわけではありませんが十七条憲法が今世まで語り継がれるということは、それはとても大きな存在だったのだと思います。

人は派閥や党派などを作りたがり、そうなると偏った見方が強まり、他と対立を深める結果になります。

まさにそれを戒めているのでしょう。

人々が互いに和らぎ睦まじく話し合いができれば、そこで得た合意はおのづから道理にかない、何でも成しとげられるということです。

今の日本の政治家の皆様、もう一度十七条憲法を振り返って見ませんか?

まだ十七条憲法が廃止にされたという史実は出て来ておりません。

しっかりと十七条憲法を守ってくださいね。