
現日銀総裁の黒田氏。
投資家を驚かすということで世界でもよく知られているそうです。
その黒田氏が今回打ち出した政策、『マイナス金利』とは一体何なのでしょうか。
それは言葉の通り、金利がマイナスになるということです。
にわかには信じがたいことですが、銀行にお金を預けると銀行にお金を取られるのです。
アコギな商売ですよね。
黒田さん、何を考えてるの??
と、思ってしまうのも無理はありません。
ただ、我々一般市民の預貯金の金利がマイナスになるわけではありません。
それは金融機関が日銀に預けているお金(金融機関は一定額を日銀に預けることを義務付けされている)の義務付けされている範囲を超えたお金にのみマイナス金利が発生するというものです。
ようは、今までは、
日銀「A銀行さんは100万円日銀に預けなさいよ!それは義務ですよ!」
というのに対して、
A銀行「よしそれなら100万円と言わずに150万円を預けて日銀からさらに金利を貰おう!」
ということになっていたところを、日銀は義務化した100万円を超えた50万円にマイナス金利を発生させることにしました。
A銀行からしたらお金を預けているにも関わらずそれが少しずつ減っていくのですから義務付けさせられたお金以上は預けたくない、と思うのが当然ですよね。
もちろんそうなればA銀行は日銀に預けていた50万円を元に別の方法でお金を儲けていかなくてはならないので他の企業や個人に貸し出しをしていくようになる、それはつまり溜め込んでいたお金が市場に流れる、というのが日銀の狙いです。
もちろんこの政策がどう転ぶかはまだ分かりません。
今回の件に対し賛否両論ある中で僕はこの政策がどうとかではなくて、独創的な考え方や挑戦、といった意味では非常に評価しております。
今のままでいいのか、変わらないといけないのか、これは人生においても永遠のテーマだと思っております。