
「十八番の曲を歌ってよ〜」
お店にいると度々このような会話を耳にします。
十八番、読みは『じゅうはちばん』であったり『おはこ』と読んだりしています。
日本語というのは本当におもしろくて過去にも『四月一日』の読み方についてのブログも書いたことがありますが、今日は『十八番』についてのお話です。
十八番の由来については諸説色々あるようですが、その中でも最もポピュラーなものをあげてみます。
ウィキペディア大先生の登場です。
歌舞伎で七代目市川團十郎が、初代團十郎・二代目團十郎・四代目團十郎がそれぞれ得意としていた荒事の演目18種を選んでこれを「歌舞伎十八番」といった。ここから、得意とする芸という意味で広く用いられるようになった。
なるほどなるほど。
歌舞伎の演目で得意なもの18種を選りすぐり、そこから十八番=得意なものという意味を持つようになったのですね。
では次はその読み方の『おはこ』の由来。
これはその18種の台本を箱の中に大切に保管していたために、おはこと読むようになったそうです。
歌舞伎界からきた言葉は他にも二枚目や黒幕、差し金、など現代においても会話の中でしばしば何気なく使われる言葉も多くあります。
余談ですが、皆様の中の野球のエースナンバーって何番ですか?
ひと昔前ですと沢村賞でも有名な沢村栄治さんのつけていた14番が投手の憧れであったりしましたが、やはりエースナンバーと言えば18番ではないでしょうか。
元読売巨人で、長嶋茂雄さんや王貞治さんと共にV9達成の立役者と知られる堀内恒夫さん、そしてPL学園時代からKKコンビとして清原和博さんと活躍した桑田真澄さんなどがつけていた背番号が18番です。
これも歌舞伎の十八番からきているのです。
歌舞伎界、様々なところにこうした影響を及ぼしているのですね。
そうそう、話は変わりますが昨日7月10日、参院選が終わりました。
先ほど出ていた堀内恒夫さん、実は自民党の比例代表として参議院議員を務めているのです。
今日のブログでは引っ張りだこですね。
引っ張りだこも実は歌舞伎界の••••••
いや、これは関係ありませんでした。